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【害】(かもしれない)のつれづれ話

2025/12/09

タイトルは何とも頼りない感じですが、先日の算命学の授業では【害】(がい)の説明を受けました。【害】の詳しい説明はここではしませんが、本人が無意識のうちにどういうパターン(行動)をとるのかを読みとる占技(せんぎ)のひとつになります。

【害】は単純に言うと〈病気の運〉と言われます。または〈裏切り〉の作用を表すとも言われます。陽性の働きが極まって陰陽のバランスが崩れてそれが身体にあらわれたものです。実際の病気だけでなくストレスもそのうちに入ります。精神と身体の平衡が崩れる状態なのですね。
ちなみに、【害】の時期には自分の周り、例えば家族や会社からも病気などをもらうことがありますし、その逆もあります。

【害】の説明を受けながら、もう10年近く前のことを思い出していました。当時会社でQA(品質保証)部門にいましたが、そのときのボスとまったくソリが合わず、ことごとくダメ出しをされたりして、慣れない仕事と相俟ってうつ状態になり半年ほど休んだことがあります。

休職するという申し入れをボスにしたときも、彼からはほんとうに素っ気ない事務的な対応をされました。だからと言ってこちらにはムッとする気力もすでになく、とにかく会社の仕事から外れることが救いでした。

休職している半年の間に、そのボスが異動になりました。社内の大型プロジェクトのひとつがうまく行っていないことから、そのプロジェクトを立ち直すべく急遽プロジェクトマネージャに指名されたようです。
しかし、結果として彼はそのプロジェクトを立ち直すことはできずに、さらに彼自身もメンタル不調で2カ月ほど休むことになったのです。

その彼が職場復帰してからしばらくして、わたしも仕事へ戻ることになりました。
復職の手続きをはじめるときに、新しいボスから「**さん(旧ボス)があなたに謝りたいって言っていましたよ。辛いめに合わせてしまったって」と淡淡と伝えてくれました。その時のわたしの気持ちとしては「ようやく解ってくれたんだ」とちょっと涙ぐんだことを覚えています。
仕事に復帰すると早速に旧ボスに挨拶に伺うと、開口一番「お互いに身体には気をつけよう」と言ってくれましたが、正直拍子抜けの内容でしたね。ま、照れ隠しもあったと思います。決して自分自身を表現するのが上手い人ではなかったので。わたしとしてはそれで手仕舞いとしました。そして、彼とはその後同じ仕事をすることはなくなりました。

さて、このエピソードで何をいいたいのかというと、わたしの病気(心身不調)がもしかしたら彼にも及んだのではないかということです。【害】の影響があったのではないかと。
しかし、当時のわたしの命式は手元にはないですし、旧ボスの生年月日も知りません。なのでなにも確かめようもないのですが、なんとなくそうだったのではないか。【害】の話を聞いて思いだした昔話です。

最後に。その旧ボスが定年退職で会社を去るときに、当時の部下たちで送別会を開くことになりました。その当日、わたしの顔を見るなり「なんだ、御礼参りに来たのかと思ったよ」とボソッと言われたときには、彼の冗談ににせよ、さすがにムッとして30分ほどで帰りました。

やっぱり性が合わない人とはトコトン合わないんだなと思いましたね。ひょっとしたら、これがこの話の教訓かもしれません(笑)。

  • この記事を書いた人

Dexter Franciscocity

穗座来 萬大(ほざき かずひろ) / iPhoneカメラ愛好家。

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