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代数論

いよいよ、今年(2025年)も年の瀬をまたぎました。年の瀬、というのは、暮れの28日を過ぎてからだという話もありますが、慌ただしさもひと段落の時期かもしれません(少なくとも、今年のわたしに限ってはそうですね)。

先日、「時代の捉え方」という話をしました。

〈時代〉の考え方(捉え方) | 燕居青麓庵

〈時代〉の考え方(捉え方) #2 | 燕居青麓庵

それに類する話ですが、算命学には「代数論」と呼ばれる考え方があります。家系や組織(国家や会社等)には、おのおのの代(時期)に役割と運気があるという考え方です。

時代論と同様に、こちらも西の方角からスタートし、5巡すなわち5代で一巡してまた西すなわちスタート地点(方角)に戻ってきます。
そして、それぞれの代にはそれぞれの役割があります。

初代(1代目)は、組織を立ち上げるために激しく活動します(攻撃本能を発揮する)、
2代目は、立ち上げた組織を維持するために活動します(習得本能を発揮する)、
3代目は、組織を安定させ運用定着させるために和合的に活動します(守備本能を発揮する)、
4代目は、それを維持すべく、庶民的(大衆的)に人間関係を構築する活動をします(伝達本能を発揮する
5代目は、一代目の打ち立てたビジョンを完成させて権威を発揮します(引力本能を発揮する

上記でボールド(太字)表示した「**本能」については、これから頻出しますので、頭の片隅に留めて置いてください。

さて、こうして、その組織は6代目でまた新しいスタートを切ることになります。3代目と15代目は〈中興の祖〉となります。
算命学的には全300代までを想定しているようですが、この地球上でその代数に至った組織はなく、日本の天皇は(2025年時点の)今上天皇で126代目、そうそうローマ教皇は現在のレオ14世で267代目です。300代というのは如何にも長いことが感じられますね。

日本の歴史を振り返ると、足利幕府も徳川幕府も15代で終わりました。自民党は15代の宮澤喜一総裁で、いったん下野をしました。なのでここでひとつの区切りと見做します。ちなみに、宮澤さんは【午未天中殺】の持ち主で、いわゆる〈末代運〉を背負っていました。日本では組織は15代しか持たないとよく言われ、先例を見ると確かにそうですが(母数が少ないですが)、どうしてなのか明確には解っていないようです。

現在(2025.12.29)の内閣総理大臣は高市自民党総裁。彼女は104代内閣総理大臣ですが、総理大臣の代数の表し方は、連続して首相職を担う場合は1代としてカウントするようです。例えば(第二次安倍内閣での)安倍さんは第96~98代まで担われているので、これは1カウントとするという考え方もあるようなので、これに従えば実際の代数は異なってきます。

上記の考えで総理大臣の代数をカウントし直すと、高市さんは第80代目となります(間違っていたらごめんなさい)。前述の説明に沿えば、5代目の延長に彼女の役割はあるわけです。いまのところの彼女の言動や振る舞いは5代目に相応しいかどうか。このあたりはもう少し深く掘り下げたいところです。

  • この記事を書いた人

Dexter Franciscocity

穗座来 萬大(ほざき かずひろ) / iPhoneカメラ愛好家。

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