ここのところ本業が本当に忙しく、しかも家族のゴタゴタも重なってブログの更新が停滞していました(この投稿の日付は2/7ですが、書いているのは3/2)。このブログのトップページは「タブ式カテゴリ一覧」表示を使っていますが、デフォルト表示トップを「算命思想」から「占技の基本」に変更しています。
2/26からいよいよ「命式」「星図」の解説にはいってきて、このカテゴリのほうが更新頻度が高くなりそうなので。
ここからはいつものようにわたしの勉強メモになります。まずは前段の話から。
補遺:十干(じっかん)、十二支(じゅうにし)、蔵干(二十八元)
- 十干・・・一人一人の時間の推移、および思考(思考様式)と精神とをあらわす
- 十二支・・・本人を取り巻く空間(状況)の変化、および行動と現実とをあらわす。副次的に「蔵干(ぞうかん):支に含まれている干」(=二十八元)として十干の要素も含んでいる
- 蔵干(二十八元とも言う)・・・人は3組(3種類)の干支を持っている。さらに、3個以内の蔵干を持っている。※このブログでは「二十八元」という文言を原則として使う(蔵干は四柱推命の呼び方ということなので)。
命式、陰占法、陽占法についてのメモ
- 命式・・・各個の生年月日を干支で表し、この干支でつくる「表式」
- 陰占法・・・1.の命式を使う占技。《すべての時間と空間を同時に使って、人間の現実世界の現象をとらえようとする占技》(高尾義政『原点算命学大系』第5巻「算命学陰占法理論編」)。1.の「命式」から、以下を導き出す。
- その人の個性
- 本人を取り巻く内外の状況とその変化
- 人間関係
- 持って生まれた運のかたち
- 陽占法・・・下記の「星図」を使う占技。「日干(にっかん)」がその人の「命」(=素質と能力)とを端的に示していることから、※《「日干」の立場から、生年月日の干支を本人のカラーに染め直します。[中略]客観的で万人に共通な干支に、本人にとっての主体的な意味を与えるため》(上住節子『算命占法 下』p.25)。
それを図表化したのが「星図」によって、以下を導き出す。- 十大主星(じゅうだいしゅせい)・・・日干から「天干(てんかん)」「蔵干(ぞうかん)」を通してあらわされる
- 十二大従星(じゅうにだいじゅうせい)・・・日干から「地支(ちし)」を通してあらわされる
- 人は、十大主星のうち5つの星、また十二大従星のうち3つの星、以上合計8つの星を持っている
- 以上1~3までで構成される図式を「人体星図(じんたいほしず)」「星図(ほしず)」という。
- 「星図」では、以下を導き出す。
- その人のものの考え方
- 精神構造
- 内面的な次元の高低
- ※講義では、先生は日干を〈レンズ〉という言い方をされており、〈天の気〉がその〈レンズ〉を通して〈地の気〉を作り出す(再現する)という表現をされていた。わたしにはその意味するところがその時にはどうにも理解できなかったが、上住の解説で合点がいった。
- (補足)・・・10年ごとの干支の表を「大運表(たいうんひょう)」、これを使う占技を「大運法(たいうんほう)」。ここから読みとる運の流れを「大運」。
算命占法が他の占技と理論的にまったく異なるのは、それが老荘思想を基調としている点です。老荘思想の根本は・・・[中略]・・・「道」と名づけられた宇宙の創造活動が創り出す各人の素質と能力、すなわち「命」にしたがって無為自然に生きることです。算命占法も、その人の命式にしたがって、自由無碍に活き活きと平穏に生きる生き方を見出すことを目的としています。
上住節子『算命占法 下』、p.27
上住テキストだと、この後は大運法解説へと移るのですが、わたしは講義を受けていないので、いったんスキップします。