「Number」(文藝春秋、2025年 12/25号、1133号)が「アスリートに学ぶ外国語学習法。」という特集を組んでいます。
この雑誌、スポーツ誌ならではの面白い企画もはさんでくるのですが、この特集もそのひとつ。
日本人アスリートが海外に出ることが当たり前の時代(メジャーに進んだ野茂さんからでしょう)、〈言葉の問題〉を彼らはどう克服ないしは折り合いをつけてきたのでしょうか。大小15本の記事はいずれも読み出があります。
そんななかから、卓球日本女子の元代表である、石川佳純さんの記事を読んでみました。彼女は卓球というスポーツを選択していますので、その道を進むにつれて中国人の指導者たちとの交流が増えていきます。
なので、彼女にとっての〈外国語〉は必然、中国語になります。
記事を読み終わったあとに彼女の命式を見ましたが、人体星図(じたいほしず)には、龍高星(りゅうこうせい)・玉門星(ぎょくもんせい)を持っています。両方とも〈学びの星〉。龍高星は北方にありますが、北方は知性の方角であり、かつ星の性質として海外指向なので、外国語習得に関心が向かうというのは宿命に沿っていて〈自然〉です。算命学ではこの〈自然〉というのがとても大事な生き方のスタンスです。
また、東方には車騎星(しゃきせい)を持っています。方角としての東方は〈仕事・職業・社会〉の方角。車騎星は〈軍人・武人〉の星であり闘争心を有しているので、スポーツを職業とするのもまた〈自然〉。
さらには、彼女が〈机上の学問〉で中国語を習得していったのではなく、中国人コーチたちとの交流(具体的には会話を通したコミュニケーション)を通じて身につけていった、というのもなるほどなと思います。わたしも車騎星を持っているので身体感覚としてよく解るのですが、こうした〈体験〉を通した学習方法がいちばん性に合っているのです。
例えば、単語を覚えるのは手を動かしてみる、じっさいに書いてみるということが、単語帳をパラパラめくってみるという学習法よりは、車騎星には受け入れやすいのです。浴室で中国語をじっさいに発音しそれを繰り返した、なぜなら「声も出しやすく、反響効果で声が響き、自分の声が聞き取りやすい」から、だそうです。
何事も「やってみる」というスタイルの学びが生きる星なのですね。
わたしも大学で学んでいるので解りますが、他人の勉強方法が自分にフィットするとは限りません。参考情報にはなりますけれど、真似をしても自分にとっての自然なスタイルにはそぐわないケースが多々あります。
自分はもちろん、例えば子どもの学習についても〈向き不向き〉〈得手・不得手〉があることは認識しておいたほうが、無駄な時間を過ごさないための一助となります。
